ミクロ経済学」タグアーカイブ

必須科目「管理経済学」振り返りVol.7(2019/11/2)

テーマ「行为经济学」

承诺战略の事例 1982年中国と英国の香港返還問題

来週は、各班からの発表になるので、今回でこの管理経済学(ミクロ経済学)も終了となります。あっという間の2か月半でした。再来週はテストなので、しっかり復習して、何とか合格するように頑張りたいと思います。

  • 先週のアンケート結果(理性测评与博弈问卷)を発表。
  • 【偏见陷进(偏見の罠)】。それは、本当は数値の変化に注目せねばならないが、比率の変化を重要視してしまう場合が、頻繁に起こる。”搭售”、4,000元のPCのハードディスク容量が500GBで、+400元足すと、1000GBになる。このような商品を見たときに、消費者は、0元と400元を比較するのではなく、4000元と4400元を比較してしまう。
  • 【风险偏好陷进(リスク偏愛の罠)】、別名「前景理论(プロスペクト理論)」。A)3/4:0、1/4:+1000、B)4/4:+250の場合は、Bを選ぶ。C)3/4:0、1/4:‐1000 D)4/4:-250の場合は、Cを選ぶ人が多い。リスク回避が最重要であれば、Dを選ぶはず。プラスとマイナスでは、リスクに対しての考えを変えさせてしまう。
  • 框架效应(Framing Effect)】、同じものでも表現方法で、印象が全く異なるというもの。
  • 【损失厌恶(Loss Aversion、損失回避)】、多くの人々は、損失に対して、敏感になってしまう、損失は、利益を得た喜びの2.5倍以上の苦痛となる。Daniel Kahneman, Richard Thaler(ノーベル経済学受賞)
  • 収益100万ある株Aと、損失100万ある株が手元にあるとき、90万元の現金が必要なとき、どちらの下部を売るべきか?(売ればともに90万元入ってくる。)多くの人が株Aを選ぶ。これを、“售盈持亏”と呼ぶ。今後リスクが拡大することを考えれば、株Bを売った方が、利益は高い。
  • 株の投資において、過去を振り返るのではなく、前の利益、損失を見て、考えるべきである。
  • 损失厌恶 の事例。子供が庭で遊ぶと汚くなるので、遊ばせたくない。ゆえに方法を考えた。ある日から庭で遊ぶと10元あげる。1か月続けた後に、庭で遊んでも、10元あげない。すると、子どもは、庭で遊ばなくなった。なぜか?10元もらえない損失は、10元×2.5=25元になるからだ。そして、この子供は、はじめは、自ら庭で遊んでいたのに、お金がもらえないことで、自らの行動を変えてしまった。教授曰く、「不忘初心」。※習近平の有名な言葉。
  • 【锚定效应(いかり効果)】、人々は、ある人や物事に対して判断する時に、簡単に第一心証で決めてしまい、その固定された考え方抜けられない。例えば、100元を拾ったとする、それを後から無くしてしまうと、損をした気分にる。例えば、ホテルの価格。同じ価格だったとしても、安い固定価格から値上げされた価格よりも、高い季節価格から値下げされた価格の方が得をした気分になる。
  • 【默认选项(オプトイン)】。肝臓提供の許諾で、フランス政府は、免許更新時に、肝臓提供許諾をオプトインとして、肝臓提供者の数を増やした。
  • 【统计陷进】。モンティホールの問題。A、B、Cという3つドアの後ろにプレゼントがあり、Aを選択。司会者がBを開けて、何もない。その後に、AかBどちらかを選びなおせるときに、選びなおすかどうか?という問題。これは、Bに選びなおした方が確率が1/3から2/3に上がる。解説はコチラ
  • 【过度自信】。会社の売上に関して、各部門の売上を聞いて、それを足すと実際の売上の3倍近くになる。
  • 【理性层级】。2005年ノーベル経済学賞受賞のRobert Aumannが提唱した理性階級の概念。下記画像1参照。
  • 以上のようなリスク、錯覚など間違った判断をどのように避けていくのか?まずは、以上のような錯覚、間違いが存在するという認識を持つこと。
  • 重要な決定の時は、系统2(システム2)を起動させる。ここでいう系统2は、思考を張りめぐらすため、時間がかかるが、間違える可能性は低い。一方、系统1は、省力で力を使わなく、素早く動き、大きな失敗をすることはないがい、間違える可能性が高い。
  • そして、適切な判断ができる余裕を常に持っていること。
  • 【承诺战略】。自分の選択を薄めて減らしながら、相手の予測を変えて、相手の行動も変えてしまうことで、自らの利益を獲得するという戦略。
  • 香港の返還問題。1898年のイギリスと清政府の租借契約が99年で決定。毛沢東は、どのように処理するかは、後の人達が決めるということにした。そして。1982年鄧小平がイギリスのサッチャー首相と面会。香港の主権および自治権の返還を迫った。
  • 承诺战略には、何が必要条件か?①相手のこちらの意図や意思を知らせる事。→人民日報に、中国政府の意向を報道させた②承諾の自信をもつこと③相手の理性④先にリスク管理をしておくこと→良好な中米関係、英vsアルゼンチン戦争など。
  • 承诺战略の事例、「項羽と韩信」。そして、日中戦争。日本軍は南北を押さえることも目標としていたが、上海を収めたことにより、南京大虐殺を引き起こし、武漢など東西へ領地を広げていくことに。ただ、この東西といのは、距離も長く、中国の歴史も見ても統治するのが非常に難しい。そして、日本軍は戦略もなく、攻め続けることで、三か月を予定していた日中戦争が拡大し、疲労することで、最終的にはアメリカに負けてしまった。本来であれば、先進国でもない中国を統治する必要はなかったはず。
  • 承诺战略のまとめ。自分の選択肢や情報を減らすことで、相手側の行動が明確になり、当初の予定した行動を返させ、自分の利益を取っていく、これが重要である。

最後の承诺战略で、日中戦争が題材になりました。日本のことをネガティブに言っているわけではなく、承诺战略の一つとして取り上げたのだと思いますが、本当は企業の承诺战略も紹介されているとよかったなと思います。。。

Robert Aumannの理性階級

必須科目「管理経済学」振り返りVol.6(2019/10/26)

テーマ「颠覆式创新(転覆型イノベーション)

第一曲线、第二曲线、そして微创新

新たな企業が、どのようにイノベーションを起こして、既存企業を越えていくのかが今週のテーマ。

  • 1980年代に起きた、小さな鉄鋼企業が大型の鉄鋼企業を駆逐した事例。
  • ノキアの事例、2007年には携帯会社のトップだったが、iphoneの登場により、株価が下落。iphone登場時は、タッチスクリーンにリソースを割くか議論はされていたが、対応しなかった、なぜか?
  • 大企業は、第一曲線を越えて、第二曲線に入ることは難しい(下記図参照)。
  • Shareholder return rateは、 創業者CEOの企業の方が雇用者CEOの企業よりも高い。なぜか?創業者CEOは長期視点や過去のことを否定して、新たなことをしやすい。
  • amazonは、利益でみると、Apple、Googleに比べて、圧倒的に小さいが、株価は Apple、Google を肩を並べる。(下記参照)その要因としては、創業者であるジェフ・ベゾスの存在や多額な研究開発。2018年の研究開発費は、amazon:288、Google:214、Microsoft:147、Apple:142、Facebook:103。単位:億ドル。
  • Innovationに失敗はつきものである。いかに失敗に対して寛容になれるか、大企業になるほど、寛容がしにくい。
  • Charles Handyによる転覆型イノベーションの定義は、新たな価値やより便利で簡単なサービスや商品によって、低価格市場に参入して、時間の経過とともに市場を支配していく、というもの。大企業は、得てして、新たな技術により、消費者が求めるものよりも、良い多くの機能などの付加価値を付けて、高価で高機能な商品を販売する。ただ、そのギャップ(性能过剩)が生まれて、大企業が注目しない低価格市場の消費者が求めているものを、新たな転覆型イノベーション企業が埋めて、市場を支配するということ。
  • 企業が長期に成長することは、とても難しい。
  • 1958年、企業の寿命は、61年。現在では、18年と短くなっている。
  • カメラ業界。スマートフォンの普及により、スマートフォンのカメラ市場も拡大。しかし、この市場に、カメラ業界のTOP企業である、キヤノン、ニコンなどはない。
  • 微信など、ユーザの各種情報(SMS、発言回数など)を活用した微粒贷(マイクロファイナンス)に、ネット企業が進出している。大手銀行は参入しなかった。おそらく、大手銀行としては、そのような信用方法が実現可能のか?と疑問をもっており、一部の研究しかしなかった。
  • 転覆型イノベーション企業は、同じ業界から出てくるのか?そうではない。伝統的なデジカメを携帯カメラが奪い、銀行決済業務を支付宝が奪い、ハードディスクをクラウドが奪っている。
  • 拼多多という、低価格を売りにしたECが出現。拼多多は、創業者である黄峥が筆頭株主で44.6%を保有。阿里巴巴は、马云が11.7%、 京东は刘强东が16.68%。拼多多は、天猫&淘宝,京东とは異なるターゲットや市場を狙い展開。低価格を好む、2-3級都市の人々、ゆえに、1級都市よりも時間に余裕があるユーザが多いため、商品を多くみてもらうために検索機能を全面に出していないし、在庫にも限りがあるため、検索しても該当しない商品が多い。阿里巴巴も同様な低価格のECサービスの提供を開始する中で、拼多多は生き残れるのか?
  • ステークホルダーの中で、色々なプレーヤーがイノベーションを阻害する。
  • その一つが顧客。企業は、三高客户を狙う。高利益率、高単価、高い(大きい)市場規模。しかし、それ以外の市場への注目もなくしてしまう。
  • イノベーションの困難のひとつ。現在の顧客?それとも将来の顧客?
  • イノベーションの困難の2つ目、競合。常に競合だけでを見ていると、いつの間にか自分の定義もかわってしまう。つまり、常に競合だけを見ていると、別のところから、自分のビジネスを奪うものの存在に気づかないのである。 家電量販店では、国美vs苏宁が争っていたが、ECがそこの市場を奪っていった。
  • では、転覆されるのを、どのように避けるのか?
  • ①低価格市場の消費者に注目し続ける事。Netflixは、低価格にネットビデオ配信からスタートして、低価格消費者のニーズを取り込み拡大していった。
  • 第一曲線から第二曲線にいきなり飛ぶのではなく、第一曲線の中で、第二曲線に繋がる小さなイノベーションを起こして、第二曲線に飛び移るのが良い。しかも、同じ技術を使いながら。
  • また、そのような小さなイノベーションは、全く新しい技術から生まれるというわけではなく、既存のある技術をブラッシュアップすることから、起きるのである。Sony CLIE vs Apple ipodの時も、Sonyは、ipodにある機能や技術はすべて持ち合わせていた。ただし、組織が分断されていて、持ち合わせている技術を組み合わせることができなかった。
  • 企業内で、イノベーションを起こすことができるのか?それともイノベーションを超す組織を外部に出して、起こすべきなのか?外部化する方が良い場合が多い。なぜか?
  • ①ビジネスモデルの違い②文化の違い③インセンティブの違い④惰性(企業内の場合、惰性で物事が進んでしまう)⑤メインサービスへのサポート(企業内の場合、主な収益源となるビジネスへの補完が求めらる)
  • 転覆を避ける措置をまとめると、
    • ①建立起自己的雷达:自分のレーダー(アンテナ)を持つこと
    • ②保持对低端群体的关注:低価格市場の消費者を気にかける
    • ③微创新,训教闪光点:小さなイノベーションの光、キッカケを大切にすること
    • ④逆向创新:逆の方向性のイノベーション
    • ⑤体制外孵化:体制の外部化
    • ⑥容忍失败,注重长期发展
  • 企業だけでなく、人もAIやロボットに転覆される?AlphaGoなど。
  • PRADAでは、昔はレイアウトを各店頭に任せていた。レイアウトが大きく売り上げに影響するからだ。しかし、現在は、赤外線により、どのようなレイアウトが売上に影響するのかリアルタイムで計測している。
  • 最後に、王东岳の言葉「文化的遮蔽(文化の遮断)」を紹介。自分の文化内で成長を続けようと思っても、自分の文化の殻を打ち破ることはできないということ。外部と関係性を保つことが大切である。

自分の競合ばかり見ていると、機会を失うというビデオ。かなり前に見たことありますね。

授業の最後に紹介された王东岳(哲学者)の講演ビデオ。亜流と主流は矛盾するものではなく、亜流は未来へとつながっている枝である、と主張。

必須科目「管理経済学」振り返りVol.5(2019/10/19)

テーマ「需求与价格歧视(需要と価格差別)」

边际效用を検証するための事例
  • 最初は、いままでの復習。
  • 需要の第一規則。条件やほかの要素の変化がないとき、価格が上がれば、需要は下がり、価格が下げれば、需要は増える。
  • 边际效用(限界効用)。消費者はモノを購入して満足度が高まる、ただし、限界効用は徐々に下がる。限界メリット=限界コストとなるとき、限界効用は最大となる。
  • 限界効用を生み出すもとは、資本、人、設備の3つ。この3つの要素を投下すれば、生産量があがるが、投下量が増えれば増えるほど、生産量の効率が下がる。限界効用逓減の法則
  • 逆に、投下量が増えれば増えるほど、新しく生産される物の価格は上がる。
  • 1元持っていて、ダイヤモンドと水、なたはどちらを買うか?≒どちらを買った方が、限界効果が上がるのか?答えは、同じ。ただし、水を購入した後、段々と限界効果が下がるので、ダイヤモンドの方が限界効用が高くなる。その場合は、限界効果が高い方を購入する。
  • 需要の状況により、価格を随時変動する。野菜など。
  • 商品とは、商品そのものだけでなく、商品にまつわるサービス、アフターサービスなども含まれる。
  • 同じ商品は存在しない。同じ水でも、コンビニと山頂で購入する価格は異なる。
  • ここからは、需要に与える要素は何か?収入、代替品の存在、人口の変化、経済成長の状況、文化、技術、広告など。
  • 広告に関して、若者は、普通の広告を見ない。動画アプリなどで流されるコンテンツ型広告を楽しんでいる。
  • 需要をうまく考慮した事例の紹介。
  • まずは、子供の「子供用腕時計携帯360」。当初は、子供の安全確認のために、位置情報をメイン機能にして、本体を小さくして販売。しかし、ほとんど需要なし。そのあと、通話、友達とのコミュニケーション機能を入れて、販売してヒットした。
  • 次の事例は、「闪送」という宅配便。北京で1週間市場調査を行い、事業の見込みがあると判断して、事業展開。2014年に立ち上げて、その年の5月には、400万ドルの融資を獲得。
  • 最後は、「新氧」という美容整形APP。百度広告の1/6は美容整形が占めるという背景を基に、美容整形APPを立ち上げた。美容整形を体験レポートを掲載してくれれば、美容整形手術料を無料にしたり、美容整形の情報が交換できる場所を作ることで、大きな資本を必要とせずに、事業の成功を収めた。
  • 价格歧视(価格差別)に関して。
  • 价格歧视とは、同じ商品を同一でない消費者や同一でない販売量を同一でない価格を設定すること。目的は、消費者余剰の獲得最大化。
  • 价格歧视は2つに分けられる。①完全 价格歧视と②非完全价格歧视。 ①完全 价格歧视は、購入者それぞれに異なる価格で取引すること。ただ、現実の世界ではほぼ見ない。 ②非完全价格歧视が一般的、たとえば、学生料金など。年齢以外に、地域、時間などで価格を分けたり、クーポンを発行する。
  • たとえば、機能によって価格差をつける。船の3等席、2等席、1等席で価格が異なる。そして、3等席の待遇はよくないし、船舶の会社は3等席の待遇を改善しようともしない。改善すれば、みな3等席を選ぶからだ。
  • 上記写真参照。議論①普通版,升级版のどちらかの商品しか販売できない場合、いくらでどちらを販売すれば売上最大となるか?
  • 答えは、升级版を11で売る。売上は、4,400。
  • 議論② 普通版,升级版 のどちらの商品も販売する場合、それぞれいくらで販売すれば売上最大となるか?
  • 普通版を3で販売すれば、600×3=1,800。升级版を11で販売すれば、400×11=4,400。よって合計で6,200。これが答えとなるか?
  • No。なぜなら、边际收益を考えると、一般客户は、全員が普通版を購入するから、3×600=1,800。一方、专业客户は、 边际收益 を考えると、普通版は5-3=2、升级版は11-11=0となるので、全員が普通版を購入するから、3×400=1,200。よって売上合計は、3,000となる。
  • ゆえに、売上最大化の方法は、专业客户の普通板边际收益5-3=2よりも、升级版の收益を上げて、価格設定することである。つまり、边际收益2.1となるためには、価格を11-2.1=8.9で設定する。よって売上は、 一般客户が3×600=1,800、 专业客户が8.9×400=3,560。ゆえに売上合計は、5,360となる。升级版を単独で販売した時の売上4,400から960上がった。ゆえに、コストが960を上回らなければ、利益が増えることになる。
  • バンドル販売に関して。AとBという商品があり、購入意向がことなる場合は、バンドルすることで、売上最大化することが可能。ただし、意向が同一の場合は、バンドルがいみを成さない。

今回の内容は、言葉でまとめると比較的簡単でしたが、最後の边际收益(限界収益)は、議論についていけなくなりました。。。録音で復習して、意味が分かりました(汗)。あと、需要に影響を与える広告部分で、広告の形態がかわってきている、つまり普通の広告ではなく、コンテンツの中に入る広告、そのようなものでないと若者は見なくなっている、と。広告業界で働く身としては、あらためて考えさせられました。

必須科目「管理経済学」振り返りVol.4(2019/9/28)

テーマ「相互依存性と貿易のメリット」

先週に引き続き、アメリカとの貿易戦争を題材に、貿易の有効性や政府の市場への関わり方がテーマでした。

米中貿易戦争の結果、中国はどのような道をたどるのか?1は、日本と同じ
  • 中国へ輸入される自動車には関税25%、一方アメリカは関税5%。
  • 米中貿易戦争前は、中国からアメリカへの輸出品は関税が平均で2.5%。
  • アメリカは、中国に対して、豚や農作物などに関しての関税を是正するように要求。
  • 小さい政府?大きな政府?
  • 重慶は、コンピューター生産地の中心になるために、企業誘致のために多額の資金や土地を企業に提供。重慶からヨーロッパへ輸出できるように、一帯一路も活用。2017年には、生産数が世界の40%を占めるようになった。
  • 浙江省の濮院羊毛衫集群、甘粛の馬鈴薯なども地方政府が支援をして成功。
  • 一方で、失敗事例もたくさんある。
  • いずれにせよ、地方政府と企業との協力により、産業を育てることができる。
  • 国を強くするためには、何が必要か?貨幣の供給?貨幣の供給は、インフレ、不動産のバブル、負債の増加を招く。中国は、貨幣供給過多になっているのか?中国の負債は、GDPの250%、アメリカ、日本など他の国よりも低い。
  • TFP(全要素生産性、Total Factor Productivity) がひとつの鍵。資本×労働力で国力を上げていたのを、資本×労働力×技術でどのように国力を上げていくのか?
  • ハードとソフトの両面をどのように上げていくのか?
  • 日本のように、アメリカの承認がある中で、国を成長させていくのか?
  • 軍事力も国力に関係する?

今日は、経済理論というよりかは、米中貿易摩擦というのをテーマに、どのように国を成長させていくのかという話が中心でした。何を国の強みとして、そして、それを誰がどのように推進していくのか?これで国を行く末が決まっていくと思うのですが、圧倒的な力を持つ政府が中国の強みである、と教授は説明し、クラスメイトもそれに同意をしていました。国慶節が迫っており、国民を高揚させる雰囲気であったこともあるとは思いますが、MBAにきているいわゆるエリートや志の高い人々も共産党体制をある程度指示しており、むしろその圧倒的な強い政府のもと、中国をどのように発展させいていくのかということを真剣に考えているなと。そして、技術革新やイノベーションを起こす、アメリカと対等に、妥協せずに自らの道を突き進むしかないと考えている人々が多いなと。

下記は、授業内で教授が紹介した軍艦の推移のビデオです。

必須科目「管理経済学」振り返りVol.3(2019/9/21)

第三回目「相互依存性と貿易の利点」

需給に対して、価格が大きく影響を与えるということを、第一回と第二回で学び、第三回目からは、価格以外にも需給に影響を与えるモノは何か?ということが大きなテーマとなりました。

そこで、取り上げられたのが、米中貿易戦争です。 なぜ、米中貿易戦争が起きたのか背景などを紹介。

  • 中国のGDPは、2010年に日本を越えて、世界2位の経済大国へ。2018年、アメリカ20.51、中国13.46、日本5.07(単位trillionドル)
  • 日本は、1985年プラザ合意を得て円高になり、1995年には、GDPがアメリカの71%まで迫る。しかし、それは円高になり、金が不動産や株に回り、バブルとなっていただけ。そのあと、経済は停滞する。
  • 中国は、日本と同じ道をたどるのか?
  • 中国は、2020「全面建成小康社会」2035「基本実現現代化」2050「現実中華民族偉大復興中国夢」を掲げている。
  • これらの詳細は分からないところがあるので、GDPで見てみる。
  • 2019年の成長率予測は、6.4%。ただ、2019年4-6月は、6.2%と下落。2017年から2019年まで、貨幣のうごきを眺めてみると、M1(当座預金)は下落、M2(定期預金)は徐々に上昇。投資活動が少なくなり、銀行に預けられている。おそらく、経済成長率は1%下落するだろう。
  • では、中国のGDPがアメリカを越えるのはいつだろう?中国の成長率が、4%、5%、6%。一方、アメリカが2%で毎年増えたとすると。。。
  • 4%:2040年、5%:2033年、6%:2029年となる。2035年 「基本実現現代化」 の大きな目標の一つは、世界一の経済大国になることだろう。
  • とはいえ、一人当たりのGDPでみると、アメリカを越えるのは難しい。 同じように、中国の成長率が、4%、5%、6%。一方、アメリカが2%で毎年増えたとすると、一人当たりのGDPのアメリカ対比は、2050年時点で 、4%:29%、5%:39%、6%:53%。
  • いずれにせよ、2050年は、中国および世界にとっても大切な節目となるだろう。その準備を中国人はしなければならない。

これをふまえて、具体的な貿易戦争の話へ。

  • 2017年4月、トランプ大統領の招待で、習近平がトランプ邸宅へ。ここでは、大変仲が良いことをマスコミにアピール。そして、アメリカの対中国貿易赤字を減らすための議論を100日間の行う計画を合意する。
  • 2017年11月、今度は、トランプ大統領が北京へ訪問。2,530憶ドルの経済協力を合意。
  • しかし、2018年1月にトランプ大統領は、海外生産のソーラーパネルに対して、30%の関税をかけることを決定。そして、2018年3月には、輸入の鉄鋼、アルミニウムに関して、それぞれ25%と15%の関税をかけることを決定。
  • 結果、2018年7月時点で、アメリカと中国は、それぞれに国から輸入される50憶ドル分の品物に関して、お互い25%の関税をかけることを決定。
  • さらに関税競争はヒートアップ。アメリカは、あらたに、2,000憶ドル分に対して、中国は、600憶ドル分の品物に対して、10%の追加関税をかけることに。
  • ただ、中国は、アメリカからの輸入品は多くないので、関税対象額はアメリカよりも小さくなってしまう。
  • アメリカからの交渉団長は、80年代の日米貿易交渉を担当者し、ドナルド・レーガン政権でのアメリカ合衆国通商代表次席代表で、トランプ政権の通商代表であるLighthizer。彼は、国際貿易の法律を専門家にした弁護士。そして、彼が率いる交渉団も、当時のメンバーが参加。
  • アメリカからの要求は、中国政府による各産業への大規模な補助政策の中止、強制的な技術移転の改革、知的財産権の保護、人民元の自由化、市場経済の導入、アメリカ機関の調査受け入れなど。
  • アメリカの貿易戦争の目的は何だろうか?考えられるのは、下記3つ。
  • ①中国発展の抑制 ②貿易不均衡の解消(=貿易赤字の解消) ③ブルーワーカーの就職機会の創出
  • では、貿易赤字は悪いことなのか?アメリカは、2017年で中国の貿易赤字が3,370憶ドル。一方、中国以外の各国の赤字を足し上げても、1,930憶ドル。圧倒的に、中国貿易で赤字を出しているのだ。
  • ただ、日米貿易のころとは、現代の貿易は様相が異なる。今は、中間品が多い。たとえば、iphone。部品を世界各国から集めて、中国で組み立てて、アメリカに輸出する。そのような中間品が多いのである。
  • 中国は為替操作国なのだろうか?そうではない、経済が調子よければ、通貨は向上するし、経済が悪ければ、通貨は下落する。今は、経済が悪いから、元が下落しているに過ぎない。
  • アメリカのブルーワーカーは、給料があがっておらず、どんどん職を奪われている。
  • かなり複雑な貿易形態となっている中で、関税によって、アメリカが願う貿易赤字を解消できるのか?

ということで、 関税が与える影響の説明に入っていきます。関税などにより、失われる経済損失をdeadweigh lossと呼びます。この米中貿易戦争は、このdeadweight lossが大きくなるだけで、消費者が損して終わるのでは?ということでした。この米中貿易の結末、楽しみですね。。。

必須科目「管理経済学」振り返りVol.2(2019/9/14)

二回目「供給と需要」つづき

一回目は、理論や考え方の説明が中心でしたが、二回目は事例などを交えながら、供給と需要のバランスをどのように取っていくのかという話が中心でした。

まずは、中国の医療価格管理施策に関して。中国では、医者の給料、入院費用が抑制され、また医薬分業により、医療の供給と需要のバンランスがうまく取れていないとのことです。医者の給料でいえば、例えば、北京で10-15年医師として働いていも、毎月の給料は2-3万元、約34-50万円ぐらい。私の会社でも10-15年のキャリアがあれば、2-3万元はもらえるでしょう。そう考えると、人の命を預かり、休みが少ない医師としては、少ないでしょう。入院費用でいえば、北京の病院で一晩(ベッド)で55元。北京にあるホテルが一晩240から780元。ホテルよりも、病院にとまった方が安い!と冗談を言っていました(笑)。そして、医薬分業。 医薬分業は、①複数の病院に通う人々が多い中で、摂取する薬品の重複や副作用そして薬の摂取過多を避けるため②薬が利益の源泉となり、医師が大量に薬を患者に処方して、薬品費用が膨大になるのを避けるため、だったりするわけですが、特に中国では後者が目的とされているのに、その目的が達成されていない。 (ちなみに、医薬品販売の売上比率ですが、中国は33%に対して、日本は20%前後、アメリカは10%前後だそうです。)元値17元が、配送料、入札リスト価格、販売薬局手数料などが上乗せされ、最終的に96元になってしまう、とのこと。入札リスト価格は、国が作った薬品入札の仕組みで、各省から認められた製薬会社がその仕組みに入ることができ、入札方式で薬品の価格が決まっていくというもの。すべての製薬会社がその仕組みに入るわけではないので、入札が価格抑制を出来ていないということです。あと、中国の患者は、過剰に抗生物質を処方されている事例も紹介されました。中国は、世界の50%の抗生物質を利用しており、中国の患者の50%は抗生物質が処方されたことがあるとのことでした。これも医薬品価格が関係しており、安い抗生物質が処方しやすい環境を作っていると。色々知らべてみると、こんな記事もありました。「抗生物質を過剰摂取する中国、耐性菌出現を招く可能性」。患者に教授の意見としては、医療価格管理施策の目的は、裕福でない人々も適切な医療サービスを受けられるようにすることなので、税金から、彼らへ補助を出した方が得策ということだ。確かに、医者の給料や入院費用を抑制するのは得策ではない。病院も利益が出ねば、運営できない。医者もそれなりの見返りがないと、働くモチベーションにならない。薬品価格をもっと抑制しつつ、製薬会社や税金を使い、所得の低い人々へ補助金を出した方が良いかもしれない。

もうひとうは、中国とアメリカの貿易戦争。これは、三回目の授業で書きます。

宿題は、消費者の好みや生産者の技術向上で、供給や供給量、需要や需要量はどのように変化するのか?市場の供給と需要のバランスが取れているとき、どのような仕組みで、そのバランスが取れているのか?ビールはピザの補完材であるが、ビールの価格が上がった時に、ピザはどのなるのか?市場の中での価格の役割は?

必須科目「管理経済学」振り返りVol.1(2019/9/7)

第一回目「供給と需要」

マクロ経済学。供給と需要の関係。ケインズの”見えざる手”など、私は大学で経済学部だったのですが、20年以上前に勉強したことが出てきたので、比較的内容はわかりました。

この授業で、教授が伝えたかったのは、需要曲線と供給曲線が交わる点は、市場の価格が決めるということ。

それを体験するために、2-3人でチームに分かれて、供給側、需要側にそれぞれなり、市場で利益が出るように自分の商品を売ったり、自分の満足できる価格で購入したり、ということをデモンストレーションしました。とても、単純なデモですが、結構盛り上がりました(笑)。

事例として、「最低賃金法」が取り上げられました。アメリカがメキシコとの2国間によるNAFTA(北米自由貿易協定、North American Free Trade Agreement )再交渉に向けて、メキシコ側に最低賃金アップの要求。また、南アフリカでは、黒人の人権擁護のために、最低賃金向上を要求。中国でも、各都市で最低賃金が設定。でも、これは誰のための施策?低い賃金だから、メキシコ人、南アフリカの黒人、中国の大都市で働く手稼ぎの人々は、競争力があり、需要を満たしているのではないか。結果、最低賃金で得をするのは、アメリカ人、白人、都市の人々などになるのではないか。供給と需要が成立している中に、政府が入る必要があるかどうか?という問題提起でした。結構、むずかしいですよね。最低賃金法がなければ、いつまでたっても、低い賃金のままで働かざるをえない、これって、資本家の搾取にも見えるし。一方で、最低賃金法により、低い賃金で働けていた人が職を失い、今まで職がなかった、中間クラスに人々が職を手にする機会が増えたとも言えるし。最低賃金法以外でも、賃金の低い人々を支援していくやり方はあるとは思います。たとえば、職業センターのような施設を増やして、彼らのスキルや知識を上げることで、結果賃金を上げていくとか。目的が達成できるように、 どのように政府の規制や施策を打っていくのかがもっと考えるべきなのでしょう。

宿題は、 ”限界収入”と”絶対優位と比較優位”に関連するもの。水は、限界収入が大きいのか?小さいのか?国家間の貿易は、スポーツのように勝ち負けが、なぜはっきり決まらないのか?絶対優位と比較優位の違いは何か?貿易の際に、双方とも利益が出るためには、価格はどのような範囲で決定されるのか?”見えざる手”とは何か?なぜ、経済学者は、各国の貿易を制限することに反対するのか?

続きは別の記事で。

必須科目「管理経済学」の振り返りVol.1(2019/9/7)

N.Gregory Mankiwのテキスト

毎週土曜日の 9:00-12:30は、「管理経済学」。教授は林莞娟。 UCLA(University of California, Los Angeles)で、経済学の博士号を取得していますから、私よりも確実に優秀です(笑)。たぶん台湾人だと思うのですが、なんとなくですが、中国を第三者的な立場で見ているような感じです。

授業では、レジュメが配布され、教授が説明をしながら、随時生徒に質問をしたり、生徒が自由に質問するように、授業は進んでいきます。ただこれは、他の必須科目である「データ分析と統計決定」「財務会計」も同じです。テキストは、N.Gregory Mankiw著書の「経済学原理」(マクロ&ミクロ経済学)。私は初めて聞く名前だったのですが、中国では有名なようですね。というか、私が勉強していないから、知らないだけかもしれませんが。。。日本のamazonには、 N.Gregory Mankiw著書の 書籍はあまりありませんでした。いずれにせよ、テキストは授業では使いません。宿題が毎回出されるのですが、 テキストの中にある問題から出題されます。ちなみに、宿題は、 論述式で、5-10問程度出されて、授業の前日夜の8時までに、Wechatのグループに送らなければなりません。夜8時をおくれると、1時間以内であれば、1分1元分の红包(投げ銭)を送れば、宿題を提出したとこになります(笑)。ゆえに、夜9時をこえると、宿題未提出となります。授業の単位を取るためには、期末報告40%、宿題20%、期末テスト40%で配分される中で、合格基準を満たす点数を取らなければなりません。何点取れば、合格かは分かりませんが。。。宿題20%で、授業は全部で10回あり、テストは8-9回出されることになるので、1回の宿題は2%程度で、そこまで点数が高いわけではありません。が、期末テストが論述形式、そして期末報告は6-7人でグループワークをして、プレゼンをするのですが、そこでもあまり大きな貢献ができない可能性があるので、この宿題は提出すれば点数が取れるので、私は宿題で確実に取っていかなければなりません(笑)。とはいえ、宿題に応えるためには、テキストを15-20ページぐらい読まないと答えられません。同級生は、おそらく30分もあれば読めると思うのですが、私は、3-5時間程度かかってしまうんですよね、中国語テキストですから(涙)。それでも、まだ3週間ですが、中国語を読むスピードは以前より早くなってきたなと感じるので、これを1年間ぐらいは我慢して続けなければいけませんね。

長くなったので、別記事で具体的な授業レビューします。