必須科目「財務会計」振り返りVol.4(2019/10/13)

テーマ「在庫」

クラスメイトによる課題の発表
  • 在庫管理のタイミングで、2つの方式に分かれる。①定期盘存制:期初と期末の2回のみ行う。②永续盘存制:取引ごとに行う。
  • 在庫のコスト計算方法は4つ。
  • ①个别计价法:各仕入れ時の価格を適用。作業が多く煩雑だが、現状を把握できる。
  • ②先进先出法(first in first out:FIFO ):早く仕入れたものから、その時のそれぞれの価格を適用。物価上昇時に、利益が多きく見えて、税金を多く収める必要がある。
  • ③后进先出法(last in first out:LIFO):遅く仕入れたものから、その時のそれぞれの価格を適用。 物価上昇時に、利益が大きくならない。アメリカ企業の多くがが採用する。
  • ④加权平均法:加重平均。さらに2つに分かれる。物価上昇時に、上記①②の中間の作用をもたらす。
  • ④-1:一次加权平均法:期初期末の仕入れ価格を加重平均。
  • ④-2:加权平均法:直前と現在の仕入れ価格を加重平均。
  • 上記の方法で在庫のコスト計算を行うが、商品の棄損、競争激化など、商品販売価格がコストを下回ることがある。その際に、在庫のコスト調整する。→成本与市价熟低法
  • コスト調整には、3つの方法がある。①单项比较法②分类比较法③总额比较法
  • 在庫コスト管理を不適切に処理した中国事例を紹介。「獐子岛的存货问题」。
  • 獐子岛は、大連にある海洋養殖を生業とした企業で、1958年創立、2018年上期の売上は14憶元、営業利益0.2憶元、社員は6,000人を抱える大企業。海洋物を養殖するためのコストを計上したのだが、商品コストと捉えにくい、利息や海域の使用権を計上していた。
  • 在庫のコスト計算において、外部から仕入る場合は、自社で生産する場合では勘定が異なる。
  • 外部からの仕入れは、2つ。①总价法②净价法。
  • 外部からの仕入れの場合、輸送費、倉庫管理、人件費をコストに含む。ただし、間接費用や財務費用を含めない。中国では、間接費用や財務費用も含んでいたいが、3年前の財務改革において、禁止になった。この影響で、損失を出す企業が続出。
  • 商品が普通に売れる状況であれば、上記の変更があったとしても、大きな影響はない。ただ、特に国営企業は民間企業との競争激化で、商品が売れずに在庫が拡大。以前であれば、商品コストに計上していたので、PLには販売時にコストが反映されていた。ただ、改革以降は、販売時に関係なく、間接費用や財務費用が外出しで、処理されるので、利益を圧迫するというもの。ゆえに、企業側も在庫管理に厳しくなったそうだ。
  • 次回宿題は、「华联综超と永源超市の在庫処理の相違点」。ともに、中国を代表するスーパーマーケット。

あと、最後に前回に出題された宿題の発表。三一重工という建設機械を販売する会社の坏账款准备计提变更(掛売引当金比率変更)の分析。8チームに分かれており、ランダムで当てられるので、PPTを用意していたが、当てられず。2名が登壇してプレゼンをした。内容は細かかったが、何を伝えるべきか、重要な点は何かなどが絞り切れていないと感じた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA