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必須科目「世界政治经济环境中的中国(マクロ経済)」Vol.4(2019/12/22)

テーマ【CPIとPPI】

  • 短期でのマクロ経済の目的は、通货膨胀(インフレ率)と就業率のコントロール。
  • 通货膨胀を図るための一つの参考指標が、CPI。消費者の購入商品の中から代表的なものを選択して、篮子(バスケット)として対前月と比較をしていく。
  • CPIのバスケットは、8種類。食品、烟酒、衣着、居住、生活用品及服务、交通、通信、教育、文化、娱乐、医疗保健、其他用品和服务。ただし、賃貸価格は含まれるが、不動産購入価格は投資に含まれるので、CPIには含まない。この中でも、食品の価格変動が大きくCPIに影響を与える
  • バスケットの中身の構成は、5年に1度大きな変更があり、1年に1度小幅な変更を行う。また、权重(構成比)は、毎月の支出割合に応じて、毎月小幅な変更が起こなわれている。ただし、毎月の支出割合を何を根拠に出しているのか分からない。
  • 支出総額における食品支出額の割合をエンゲル係数(恩格尔系数)と呼ぶ。改革前は、60%だったが、現在は20-22%。飲料を入れると、26%前後。アメリカは10%前後。
  • 食品の中でも豚の価格変動がCPIを大きく作用する。豚は、インフルエンザの流行により生産高が大きく影響を受け、なおかつ中国国内消費量が5,000万トン以上とかなり大きいため。
  • 経済成長の責任部門は、”发改委”。发改委とは、 中华人民共和国国家发展和改革委员会 の略称で、1998年に設立された” 国家发展计划委员会 ”が、2003年に今の名称に変更された。社会主義市場経済の研究や発展を主な目的とする。
  • 通货膨胀(インフレ率)を管理しているのは、中央银行( 中国人民银行 )。 货币供给(貨幣供給)と貨幣印刷は一切関係がない。
  • アメリカは、CPI、コアCPI、就業率などのデータを活用して、テイラールールをもとに公開して货币政策(政策金利)を決める。一方、中国には、そのようなルールがない。
  • CPIが上昇する要因は2つある。一つは、cost-push inflation。供給側の事情で商品価格が上がり、インフレを引き起こすこと。もう一つは、demand-pull inflation。経済が成長していく過程で、需要が供給よりも大きくなり、商品価格を引き上げること。
  • 央行は、需要面での刺激を与えるから、CPIで需要面による動きがあれば、央行が何か施策を打ったことになる。
  • 2008年、大雪のために大量に豚が死んで、豚価格が上昇、CPIも上昇。これは、cost-push inflationであり、本当の通胀ではない。しかし、当時は、紧缩银根をしたが、これとは関係なく、供給面の事情により豚価格はゆっくりと下落した。
  • 企業はPPIの状況を見ながら、投資の決断を行う。PPIがマイナスだと、経済が下降トレンドということで、企業は投資活動を行わい。また、实际利率 *が高止まりしていては、企業は投資を行わない。 ゆえに、ゆるやかな通胀は投資を促す。 *实际利率=名义利率-通胀率
  • 中国の劳动力市场统计は頼りにならない。农民工(農村から都市に出てきて働く人々)が多く、なおかつ流動性が高いなど、色々理由があるが定かではない。
  • アメリカは6万人による調査を基に失業率を算出。また、特に重要なのが、非農民就職率。これは16万の企業を対象の調査がもとになっている。