月別アーカイブ: 2019年10月

必須科目「データ分析と統計決定」 振り返りVol.4(2019/10/15)

テーマ「统计推断的基本思想(統計推定の基本概念)」

次回の宿題(グループワーク)
  • 前回の振り返り、µ(平均値)、σ(標準偏差)を求めて、xの確率を求める方法など。
  • 母数をすべて把握することは、現実世界では極めて不可能なので、母数から样本(サンプル)を取り出して、推定することが重要。
  • 抽样方式(サンプル抽出方法)は、色々あるが、今回は随机抽样(Random sampling)を前提とする。
  • 例えば、母数N5000から、1サンプルn100を抽出して、サンプルの平均値s、標準偏差σ(x)を求める。この平均値xや標準偏差sは母数の平均値µ、標準偏差σに近いと思われる。
  • ただ、サンプル100個を1回目、2回目で取得した時の平均値や標準偏差は毎回異なる。
  • ゆえに、このサンプルの 平均値x-barおよび 各平均値の標準偏差である標準誤差 (Standard Error、 サンプルから得られる推定量そのもののバラつきを表すもの。解説はコチラ。 ) から分布を求めれば、その確率を利用して、母数の平均値や標準偏差の範囲を推定できる。
  • そして、Random samplingしたサンプルは、正規分布に従う。これを、”中心极限定理”と呼ぶ。x-bar~N(µ, σ2/n) ※σ2はσの二乗のこと
  • 標準誤差を求める公式は、 SE(x)=σ/√n。nが大きくなればなるほど、母数のσに近づく。※σは母数の標準偏差、nは、サンプル数。ただし、条件が2つ。条件1:母数が無限母体であること(有限と無限の違い)。条件2:n/N≦0.05になることが条件。
  • なぜ、このような公式になるかは理解しなくてOK。
  • 标准误差 SE(x)=σ/√n の公式の中で、σ(母数の標準偏差)を知らない場合がほとんどなので、σをs(サンプルの標準偏差)に代用してもよい。
  • つまり、SE(x)=s/√n。
  • 今度は、サンプルの中に出るある事象の比率をp*(样本比率,標本比率という)、母数のある事象の比率をpとすると、样本比率は、p*=x/nとなる。※xは、サンプルの中の事象発生数。
  • 抽样分布は、p*~N(p、p(1-p)/n)。样本比率の标准误差は、SE(p*)=√p(1-p)/n、となる。これも、このまま覚える。
  • 置信区间(信頼区間、Confidence Interval)に関して。母数からサンプルを引っ張ってきたときに、そのサンプルの中に母数が入る確率の区間のこと。 置信区间では、95%をよく使う。95%の確率で、母数が 含まれる。
  • ただし、N、つまりサンプル数が少ない時、一般には30、t分布を使い、サンプル数が少ない時の誤差を考慮する。
  • t分布は、標準正規分布よりも、厚尾になっている。分布図の両端が標準正規分布よりも厚くなっているということ(高くなっている)。つまり、同じxの値を取っても、t分布の方が範囲を広げている。
  • このt分布の確率やxの値は、excelのtdist、tinvの式を使って出す。自由度の設定は、N-1。(サンプル数から1引く)。理由は良く分からないが、これも覚えれば良し。
  • 信頼区間の詳細情報はコチラ

推定の領域に入り、むずかしくなってきました(涙)。予習はしてきたものの、復習しないといけませんね。授業の録音も何回も聞きました。。。

必須科目「財務会計」振り返りVol.4(2019/10/13)

テーマ「在庫」

クラスメイトによる課題の発表
  • 在庫管理のタイミングで、2つの方式に分かれる。①定期盘存制:期初と期末の2回のみ行う。②永续盘存制:取引ごとに行う。
  • 在庫のコスト計算方法は4つ。
  • ①个别计价法:各仕入れ時の価格を適用。作業が多く煩雑だが、現状を把握できる。
  • ②先进先出法(first in first out:FIFO ):早く仕入れたものから、その時のそれぞれの価格を適用。物価上昇時に、利益が多きく見えて、税金を多く収める必要がある。
  • ③后进先出法(last in first out:LIFO):遅く仕入れたものから、その時のそれぞれの価格を適用。 物価上昇時に、利益が大きくならない。アメリカ企業の多くがが採用する。
  • ④加权平均法:加重平均。さらに2つに分かれる。物価上昇時に、上記①②の中間の作用をもたらす。
  • ④-1:一次加权平均法:期初期末の仕入れ価格を加重平均。
  • ④-2:加权平均法:直前と現在の仕入れ価格を加重平均。
  • 上記の方法で在庫のコスト計算を行うが、商品の棄損、競争激化など、商品販売価格がコストを下回ることがある。その際に、在庫のコスト調整する。→成本与市价熟低法
  • コスト調整には、3つの方法がある。①单项比较法②分类比较法③总额比较法
  • 在庫コスト管理を不適切に処理した中国事例を紹介。「獐子岛的存货问题」。
  • 獐子岛は、大連にある海洋養殖を生業とした企業で、1958年創立、2018年上期の売上は14憶元、営業利益0.2憶元、社員は6,000人を抱える大企業。海洋物を養殖するためのコストを計上したのだが、商品コストと捉えにくい、利息や海域の使用権を計上していた。
  • 在庫のコスト計算において、外部から仕入る場合は、自社で生産する場合では勘定が異なる。
  • 外部からの仕入れは、2つ。①总价法②净价法。
  • 外部からの仕入れの場合、輸送費、倉庫管理、人件費をコストに含む。ただし、間接費用や財務費用を含めない。中国では、間接費用や財務費用も含んでいたいが、3年前の財務改革において、禁止になった。この影響で、損失を出す企業が続出。
  • 商品が普通に売れる状況であれば、上記の変更があったとしても、大きな影響はない。ただ、特に国営企業は民間企業との競争激化で、商品が売れずに在庫が拡大。以前であれば、商品コストに計上していたので、PLには販売時にコストが反映されていた。ただ、改革以降は、販売時に関係なく、間接費用や財務費用が外出しで、処理されるので、利益を圧迫するというもの。ゆえに、企業側も在庫管理に厳しくなったそうだ。
  • 次回宿題は、「华联综超と永源超市の在庫処理の相違点」。ともに、中国を代表するスーパーマーケット。

あと、最後に前回に出題された宿題の発表。三一重工という建設機械を販売する会社の坏账款准备计提变更(掛売引当金比率変更)の分析。8チームに分かれており、ランダムで当てられるので、PPTを用意していたが、当てられず。2名が登壇してプレゼンをした。内容は細かかったが、何を伝えるべきか、重要な点は何かなどが絞り切れていないと感じた。